【持続化補助金】商談会の出店と商品開発特化/申請書の記載例

ビジネス

持続化補助金を申請するにあたって、事業計画書など記載するのに「何を書いたら良いか」、「どのように書いたら良いか」、と戸惑いを感じている方がこの記事にたどり着いたのではないでしょうか。

そこで、商工会議所の職員で実際に事業計画書などの書き方を指導している私が、「商談会に出店して且つ商品開発」に特化した申請書の記載例(テンプレート)をご紹介します。

商談会に参加して販路を拡大しようと思っている方は補助金申請にチャレンジしてみてはどうでしょうか。

そもそも持続化補助金ってどんな制度か知りたい方は先にこちらの記事をご覧ください。

こんな疑問をお持ちの方は解決します!

  • 持続化補助金申請書の事業計画の書き方ってどう書くの?

 

なむパパ
なむパパ

商工会議所の職員です。読者の推奨として

  • 持続化補助金を利用して「商談会に出店して且つ商品開発したい」と考えている人
  • 事業計画書のテンプレート(記載例)が欲しい人

少し変えてもらえば申請書が完成しますのでご利用ください!

この記事を読んで得られること

  1. 持続化補助金の事業計画書の部分がほぼ完成

※ただし、全く同じ文書だと量産され不採択の確率が上がります。実際に量産文書がきたら報告してほしい、と日本商工会議所から通達が来てます。なので、あくまで参考にしてオリジナリティをだしてください。

 

なむパパ
なむパパ

有料記事ではありますが、採択企業と不採択企業を評価した記事を書きました。

途中までは無料公開しておりますので是非こちらにも一度目を通してみてください。

【小規模事業者持続化補助金】不採択者を評価し「なぜ不採択?」の仮設を立ててみた(note)

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事業計画書の書き方

ここでは【様式2-1:単独1事業者による申請の場合】<補助事業計画書>についてのみテンプレートを公開します。

<経営計画>については、記載がございませんのでご了承ください。

架空の事業所をイメージして作成しております。ご自身の事業所と照らし合わせて参考にして下さい。

前提条件

ここでは、“創業仕立ての小売業を営む方”という設定でお伝えしていきます。

企業・周辺概要は以下の通り、

  • 創業して1年 経営者は35歳
  • パート時代の経験を活かして2019年1月に創業
  • 地元の空き家(関東圏)をリノベして出店しており、インターネット販売も行なっている
  • 最寄のインターチェンジまで5分
  • 地元名産の絹を利用し、ストールや洋服・帽子など製作し販売
  • 今までのBtoC販売からBtoBへと販路を拡大したいことから商談会に出店することを決めた

1.補助事業で行う事業名

1.30文字以内での記入
2.インパクトのあるタイトル名
※採択された場合はこちらのタイトルがネット上に公開されます。

  • 新商品を開発し法人・個人事業主に向けて取引を拡げる事業(27文字)
  • 商談会に参加し、全国に自社製品を広めていく事業(23文字)

2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容

1.簡潔に取り組み内容をわかりやすく記載する
2.新商品イメージ写真の挿入!
3.商談会雰囲気の写真を挿入!

〇今まで、対一般顧客であった販売チャネルを、対法人・個人事業主に販路を拡大していきたい。(先方のお店に自社商品を置いていただきたい。)あわせて、商品開発も行なって商品コンテンツを充実化し、クライアント(商談先)に興味を持っていただきたいと考えている。

現在の販売方法は店頭とネット販売の2つのオムニチャネルを持つ。

店頭販売・・・3割、ネット販売・・・7割
※円グラフなどで表現しても良いです。

顧客層は30代~40代の女性

地域別にみると、当店のある県内が2割で、関東圏内が5割、東北地方が2割、その他地域が3割である。

これはネット販売に力を注いでおり全国から注文をいただけている。

アクセスの利便性からなのか東北から実際に足を運んで実物を見に来られる方もおり、東北圏の受けが良い。

また、HPの問い合わせを通じて実際に商品を見たい為に店舗が他にあるか聞かれることが多い。

それが理由で、東北と関東圏内に当社の商品を置いていただきたいと思うようになった。

商品開発は地元絹を使った「ドレス」、「ネックレスやブレスレット」、袋の有料化かが始まる事から「エコバック」を考えている。

都内で行う、商談会は東北~関東までの大企業から小規模の企業まで集うので、幅広い層の経営者や営業の方と折衝する機会が持てる。

ー自社の写真とか商品画像を添付ー

3.業務効率化

1.業務効率化の取組を行う場合に記載が必要
2.特になければ空欄でOK!
「サービス提供等プロセスの改善」及び「IT利活用」で業務効率を行う場合に記載が必要。
例えば
「サービス提供等プロセスの改善」
・業務改善の専門家からのしどう、助言による長時間労働の削減
「IT利活用」
・新たに倉庫管理システムのソフトウェアを購入し、配送業務を効率化する
上記に該当する方は記載が必要となります。

4.補助事業の効果

1.この事業を行うと、「誰に」「どのような」効果が「得られる」の観点が大事
2.未来のことを数値化!その際に叶わなくても良いので盛って記載!

〇商談会に出店することで、東北地方~関東圏内で事業を行う大中小様々な企業と折衝でき、成立すれば、弊社の商品を置いていただけることが可能となる。顧客にとっても実際に当店まで足を運んでもらわなくても、近くの取扱い店舗に足を運んでいただき弊社の商品を実際に手に取ることが可能となる。

●商品の概要と新商品開発

弊社の絹を使った製品は、自然の素材から製作していることもあり1つの商品には1週間程の時間を要している。

そこで、アクセサリー関連ならこの製作時間1日にまで減らすことが出来るのでサンプルとしてアクセサリーを中心に商品開発をしようと試みる。商品化できれば生産コストも大幅に抑えることができ、利益幅の高い商品が生まれる。

ドレスについては製作に2週間程要すると予定しているが、インパクトを与え、各店舗の看板商品になればと考えている。

帽子は季節柄の商品でその季節にあった商品開発をすることで年間通して四季の帽子を楽しんでいただくことも狙う。

●目標と数値

この商談会で各地域(贅沢言えば各都県)に1社成約できることを目標とし、売上のアップと販路拡大を狙う。

商品開発には概算で50万程掛かるが、取扱店舗数を増やすことが目的である為この初期投資は構わない。

商談会と商品開発で80万円程掛かるが、1年の利益15万円~20万円と仮定して5年以内には回収したいと考えている。

売上と利益以上に弊社のファンを獲得することが今年と来年の目標であり、売上アップに目線をおかず顧客獲得に的を絞り補助事業を行いたい。

そうすることで、顧客が長期にわたるファンとしてなり長い目で見た時に弧を描くように売上が伸びると予測する。

2020年末まで 取扱店舗を10店舗、新規顧客数5%アップ、商品開発

2021年末まで 新規顧客数30%アップ
本事業報告を上げる
3月 商品化を試みたいと考えている。

2022年末まで 取扱店舗さらに5店舗、売上を2021年比で20%増

経費区分

こちらは申請書の3号となります。

新商品開発については
・開発費

商談会出店については
・展示会等出店費
場合によっては
・旅費(商談会会場まで往復費等)
・雑役務費(補助のアルバイト代等)
・借料(設備リースやレンタル料等)

に該当します。

作成ポイント

まず、採点者ですが一人当たり200社程審査するそうです。

なので文書ぎっしりの申請書や専門用語が多様されている場合だと読まれない場合が起きます。

その前提を踏まえて2つのポイントを紹介します。

  1. 写真や画像・図・表などを活用して見やすく構築すること
  2. 第三者目線で書き、小学生の子供でも理解できる文章表現をすること
    ※この2つのポイントは絶対に抑えて下さい。

申請書代行作成事業所紹介

とはいえ、申請書類をつくるのを難しく感じる方もいるかと思います。

そこで地域の専門家を探せるサイトをご紹介します。

専門家に依頼しようと考えている人

申請書の代行のみならず、さまざまな分野で依頼をすることができます。

不採択者を評価

不採択者を評価し、不採択だった原因の仮説を立ててみました。

有料記事ではございますが一部無料公開もしておりますのご覧になってみてください。

記事はこちら!途中まで無料で公開しております。

まとめ

・事業計画書の書き方は各項目ごとにポイントがあるのでそれを注意して記載しよう!

・作成ポイントはいかに第三者に伝わるかが大事!

図や写真なども活用しよう!


以上、持続化補助金の商談会へ出店し且つ商品開発を行う方へ向けた申請書の書き方の記事でした!少しでも参考になったら嬉しいです。

最後にお知らせです。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事を書いた人
namupapa

平成元年生まれ 二児の父親
商工会議所の職員であり補助金や助成金の情報は比較的強い。
スノボに明け暮れた20代からお酒をたしなむ30代になった。
2019年から投資を始め、しだいにお金分野とビジネスの分野を中心に勉強する機会が増えた。そのアウトプットの場として2020年よりブログを書き始めた。
起業に向けて地盤を固めつつ、日々実証実験を繰り返している。
保有資格:経営指導員(県家資格)・FP3級
目指す資格:日商簿記3級

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