持続化補助金を申請するにあたって、事業計画書など記載するのに「何を書いたら良いか」、「どのように書いたら良いか」、と戸惑いを感じている方がこの記事にたどり着いたのではないでしょうか。
そこで、商工会議所の職員で実際に事業計画書などの書き方を指導している私が、「看板を作成」に特化した申請書の記載例(テンプレート)をご紹介します。
※単純な屋号のみの看板は対象外となりますので注意して下さいね!しかし工夫次第では対象になります。そのテクニックもお伝えしますので最後までご覧いただければと思います。
そもそも持続化補助金ってどんな制度か知りたい方は先にこちらの記事をご覧ください。
こんな疑問をお持ちの方は解決します!
- 持続化補助金申請書の事業計画の書き方ってどう書くの?

商工会議所の職員です。読者の推奨として
- 持続化補助金を利用して「看板を設置したい」と考えている人
- 事業計画書のテンプレート(記載例)が欲しい人
少し変えてもらえば申請書が完成しますのでご利用ください!
この記事を読んで得られること
- 持続化補助金の事業計画書の部分がほぼ完成
※ただし、全く同じ文書だと量産され不採択の確率が上がります。実際に量産文書がきたら報告してほしい、と日本商工会議所から通達が来てます。なので、あくまで参考にしてオリジナリティをだしてください。
記入例のまとめ記事をこちらに用意しました。
他の記事も参考までにご覧ください。


有料記事ではありますが、採択企業と不採択企業を評価した記事を書きました。
途中までは無料公開しておりますので是非こちらにも一度目を通してみてください。
【小規模事業者持続化補助金】不採択者を評価し「なぜ不採択?」の仮設を立ててみた(note)
事業計画書の書き方
ここでは【様式2-1:単独1事業者による申請の場合】の<補助事業計画書>についてのみテンプレートを公開します。
<経営計画>については、記載がございませんのでご了承ください。
架空の事業所をイメージして作成しております。ご自身の事業所と照らし合わせて参考にして下さい。
前提条件
ここでは、“飲食店の経営者”という設定でお伝えしていきます。
企業・周辺概要は以下の通り、
- 創業して10年 店主40代 妻と二人でカツ丼を強みとした飲食店(個人事業主)
- 看板はあるものの色褪せてきている
- 県内には“世界遺産”を保有しており外国人のお客様も比較的多い
- 周辺にはレジャー施設と商業施設もあり、土日は賑わいを見せている
- インフラ整備がされており、電車からの流入、車からの流入あり
1.補助事業で行う事業名
2.インパクトのあるタイトル名
※採択された場合はこちらのタイトルがネット上に公開されます。
例
- 外国人観光客を誘致し販路開拓していく事業(20文字)
- 多国籍の方に当店の“味”を伝える事業(19文字)
2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容
2.看板のイメージ写真の挿入!
例
〇看板に屋号と併せてカツ丼の写真を表示し、簡潔においしさを英語・中国語・韓国語・台湾語で伝え、外国人観光客を誘致する。併せてメニューの標記も上記の言語を追加する。
顧客の売上割合
固定客が4割、地元周辺に住む顧客が3割、周辺地域に来た日本人の観光客が2割、その他・周辺地域に来た外国人の観光客が1割
※円グラフなどで表現しても良いです。
外国人の顧客割合を伸ばすことを狙う。
当県に訪れる外国人観光客は月間3万人程だとRESASのデータから抽出。その中で15%に値する4,500人が当市に訪れると仮定した時に、そのうちの20名程当店にお越しいただいている。
これは0.4%にしかすぎず、ここを伸ばす必要性があると感じていた。
そこで当店自慢のカツ丼の美味しさを看板で(多国籍語)伝え、誘致する。
メニュー表も多国籍語で記載し、来店されてからも安心して寛げる工夫をする。
ー自社の写真とか商品画像を添付ー
3.業務効率化
2.特になければ空欄でOK!
4.補助事業の効果
2.未来のことを数値化!その際に叶わなくても良いので盛って記載!
例
看板標記を多国籍語にすることで、現状0.4%の外国人顧客を5%程まで引き上げられると考える。
理由として、周辺に外国人が来店している飲食店は中華料理屋とマクドナルドに集中していることが伺える。推測にはなるが、海外(日本)に来た時に、自国にあるような飲食店は安心感を与え、候補に入りやすい。
ここで、自国語で標記された看板を見かけることができれば「安心感」を与えることは間違いない。また、日本の食べ物としては「寿司」以外はあまり知られていない。
ここで、料理の説明を付け加えることで受け入れやすく、来店してくれる確率を上げられると考える。
メニュー標記も多国籍語で表現することで安心感を与えられる。加えて、日本に再来していただいた時のリピート効果に繋げられると期待できる。
2020年10月 外国人顧客を5%増
2021年2月 外国人顧客を10%増
2021年 年間売上を前年比20%増を狙う。
この初期投資分は、年間利益15万円増と計算し〇年前後では回収したい。
経費区分
こちらは申請書の3号となります。
看板設置については
・屋号付きであると 広報費
・屋号無しであると 外注費
に該当します。
メニューの標記は
・外部委託して多国籍表記していただく場合は 委託費
・自身で翻訳して作成すると 対象外
となります。
作成ポイント
まず、採点者ですが一人当たり200社程審査するそうです。
なので文書ぎっしりの申請書や専門用語が多様されている場合だと読まれない場合が起きます。
その前提を踏まえて2つのポイントを紹介します。
- 写真や画像・図・表などを活用して見やすく構築すること
- 第三者目線で書き、小学生の子供でも理解できる文章表現をすること
※この2つのポイントは絶対に抑えて下さい。
申請書代行作成事業所紹介
とはいえ、申請書類をつくるのを難しく感じる方もいるかと思います。
そこで地域の専門家を探せるサイトをご紹介します。
専門家に依頼しようと考えている人
- 日本最大級!地域の専門家を探せるプラットフォーム「ミツモア」
“社会保険労務士”の方にお願いすれば可能ですよ!
申請書の代行のみならず、さまざまな分野で依頼をすることができます。
不採択者を評価
不採択者を評価し、不採択だった原因の仮説を立ててみました。
有料記事ではございますが一部無料公開もしておりますのご覧になってみてください。
まとめ
・事業計画書の書き方は各項目ごとにポイントがあるのでそれを注意して記載しよう!
・作成ポイントはいかに第三者に伝わるかが大事!
図や写真なども活用しよう!
以上、持続化補助金の看板設置を考えている方へ向けた申請書の書き方の記事でした!少しでも参考になったら嬉しいです。
最後にお知らせです。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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