【持続化補助金コロナ型】老人ホーム施設をVR革命/申請書記入例

ビジネス

小規模事業者持続化補助金を申請するにあたって、事業計画書など記入するのに「何を書いたら良いか」、「どのように書いたら良いか」、と戸惑いを感じている方がこの記事にたどり着いたのではないでしょうか。

そこで、商工会議所の職員で実際に事業計画書などの書き方を指導している私が、老人ホーム施設を営む事業者が「VR機材を導入しレクチャーを充実化させる」ことに特化した記入例(テンプレート)をご紹介します。

そもそも持続化補助金コロナ型ってどんな制度か知りたい方は先にこちらの記事をご覧ください。

こんな疑問をお持ちの方は解決します!

  • 小規模事業者持続化補助金申請書の事業計画の書き方ってどう書くの?
  • VR器材の購入費は対象になるの?

 

なむパパ
なむパパ

商工会議所の職員です。読者の推奨として

  • 持続化補助金コロナ型を利用して「VR機材を導入したい」と考えている人
  • 事業計画書のテンプレート(記載例)が知りたい人

記事を参考にしていただければ計画書が完成に近づきますのでご利用ください!

この記事を読んで得られること

  1. 記入例を自社用にアレンジすればほぼ申請書が完成

※ただし、全く同じ文書だと量産され不採択の確率が上がります。実際に量産文書がきたら報告してほしい、と日本商工会議所から通達が来てます。なので、あくまで参考にしてオリジナリティをだしてください。

※この記事は「持続化補助金コロナ特別型:補助額最大100万円」の掲載例について書いております。VR機材の導入は記載方法の工夫次第で一般型でも可能です。ただし、コロナ型の申請の方が補助額が高いのでお得かもしれません。

 

なむパパ
なむパパ

有料記事ではありますが、採択企業と不採択企業を評価した記事を書きました。

途中までは無料公開しておりますので是非こちらにも一度目を通してみてください。

【小規模事業者持続化補助金】不採択者を評価し「なぜ不採択?」の仮設を立ててみた(note)

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様式2 計画の内容の書き方

まず始めに、老人ホーム施設を営むVR機材の導入費用は対象になるのか?この疑問ですが、

補助金の対象です

しかし、要項にあるように「医療法人」や「社会福祉法人」の法人格では対象外となりますので注意して下さい。

対象になるポイントは「地道な販路開拓」です。

この場合はコロナ型の補助金条件である、“非対面型ビジネスモデルへの転換”に該当し対象となります。

これより先は【様式2計画の内容】についての書き方を下記に記します。

補助事業申請者の前提(これは架空の事業者です)

記載例を紹介する前に、次のような事業を経営している設定で補助金申請をすると致します。

【人口5万人規模の郊外ににある老人ホーム施設を営む株式会社。
コンクリート三階建ての全30室ある老人ホーム施設。
老人ホームであるので起床ところから就寝まで手伝いを行っている。
入居率は70%。
コロナの影響で外出するのを懸念している】

これより先は、実際の申請書のタイトルと照らし合わせながらご覧いただければと思います。

1.Bに該当

ここはサラっと、Bにチェックをお願いします。

2.事業概要

1.第三者から見たときに想像できるようにできる限り詳しく書く
2.採点者は一人あたり200社程見るので、グラフなどを活用し見やすくする

創業・弊社の概要:弊社は2010年に「近未来化」をテーマに創業した老人ホーム施設。ITやIOTを屈指してスマート化老人ホームを目指している。これは高齢者の方に現代のテクノロジー環境に触れいていただきたいことと、声を使ったリモコン操作によるボケ防止策でもある。

3階建てで、1階には受付やお風呂施設、レクチャー室や食堂があり、2階・3階は各利用者さんの個室である。

従業員は20名おり、日勤と夜勤をシフト制で分けている。

市場背景・競合:当市は少子高齢化が進んでおり、市内同様の施設が15程立地している。市内では大きめの医療法人施設があり、大半はそこの利用者さんが多い。老人ホーム施設としては激戦区である。近年中にも新たに2施設が建設される情報がある。

経営方針:この施設で良かった、楽しかったと言ってもらえる施設を目指している。
他社と差別化を図る為に、高齢者があまり触れることがなさそうなITやIOTといった現代のテクノロジーを導入し、触れて・体験して楽しさや楽さを味わっていただく。施設に入ってからも精神的・知能的にも若い身体つくりを目指している。

※その他必要に応じてグラフ・表化したら良いかと思います。

3.新型コロナウイルス感染症による影響

コロナの影響をできるだけ具体的に記載

この度、緊急事態宣言を受け、当施設利用者の外出を控えいている。

通常であれば、一日に1回は職員と同席で外出をしていた。しかしコロナの影響によりコロナに感染した時のリスクを考え外出自粛を余儀なくしている。

外出を頻繁にする施設は競合にはほとんどないらしく、自然と当施設の売りでもあった。毎年冬場(1月~3月)は利用者さんの数が減り、春先(4月以降)には利用者は100%に達するのだが今年は問合せもほとんどない。

その為、売上は昨年同月比で、4・5月は30%以上の減少、6月も40%以上の減少を見込んでいる。

当施設は食事の時間やレクチャーの時間と言った一日2回は「密集」「密接」が免れない。そのことから食事は部屋食に変え、レクチャー時も時間をずらして行っている。
このことより、職員の負担も増えている。

4.今回の申請計画で取り組む内容

事業名:老人ホーム施設にVR革命をお越し、誘致する事業(23文字)

1.30文字以内での記入
2.インパクトのあるタイトル名
3.計画内容をまずは完結に述べる。それから背景の説明
※採択された場合はこちらのタイトルがネット上に公開されます。

計画内容:

〇①VR機材(目に付ける)を導入して、非接触型のレクチャーと②現代テクノロジー施設をPR

【①VR機材の導入】

外出が出来ないことにより利用者さんの不安とストレスが溜まり始めている。とは言え、外出をしてウイルスに感染しクラスターが発生したら高齢者の体力は厳しい。

ここで、空いている部屋を利用し、利用者さんにVR体験をしていただくことでストレスの発散を行っていただこうと考えた。

VR内容は観光地や遊園地等バーチャル体験できるものを想定。気分転換になることも期待する。

【②現代テクノロジー施設のPR】

VR導入施設を記載するチラシを当県全域に新聞乗り込みで配布し当施設をPRし、利用者の増加を狙う。

また、チラシの影響で利用者が満室になったとしても施設PRに繋がるので順番待ちの同調行動効果を狙う。

接触無しでレクチャーを楽しむという観点から「B.非対面型ビジネスモデルへの転換」該当する。

これまでは折り紙をしたり、一緒に外出したりと利用者同士や職員間との接触が多かった。しかし、VR機材を導入することで接触を極限まで減らすことが可能となる。

2.新型コロナウイルス感染症を乗り越えるための取り組みの中で、本補助金が経営にもたらす効果

1.文章はタイトル別に書いていても重複してしまうもの。ですが重複しても構わないので書きましょう
2.これをすることでこの効果が生まれる、を意識して書く
〇VR機材の自社PRチラシで2つの効果をもたらす。
1.非対面でのレクチャー
 前項でも記載したが、ストレスの発散や遊びを折り紙や紙芝居、外出等で行っていた。しかし、コロナウイルスの事態から、高齢者の利用者さんを守ることが大前提。その為、「三密」や「外出」も可能な限り避ける必要性がある。
VR機材を導入することで、「バーチャル上の観光や遊園地、その他遊び」が室内で且つ少人数で楽しむことができる。つまり、ストレス発散や満足感も味わっていただくことができる。
また、職員の負担も軽減することができ雇用の安定化も図れる。テクノロジーを売りにしている当施設の新たな仕掛けづくりとしては、VR機材は面白い案だと考える。
2.当施設をテクノロジー老人ホーム施設として売り込める
 現在の利用者さんは大半が同市内の方、近隣市町村の方で埋まっている。コロナ禍以前までは、春になると満室でいただけていたこともあり、PRチラシを入れたことはない。主に口コミやSNSでの周知のみであった。しかし、ある意味このコロナ禍のお陰で当施設を見直すきっかけにもなった。
PRチラシを当県全世帯に新聞チラシで折り込むことで、当施設が他とは違ったところに力を入れているという施設PRが出来ると共に、新聞記者等のマスメディアの目に止まればば、需要に応じて施設の拡張も狙えるのではないとも期待が持てる。
初期投資として、VR機材に100万円、PR用チラシに80万円(補助金額も含む)程掛かるが、当施設の現状況と未来に期待して投資を決意。
施設拡大も今後の事業ビジョンとし、その第一歩としてこの度補助金を利用してチャレンジしてみようと思う。
2020年10月 全世帯チラシを配布
2020年12月 100%入居
2021年 問い合わせに応じて、増設か新たな施設建設の検討
2022年 施設拡大により、売上50%増

経費区分

①機械装置等費(VR機材):100万円

②広報費(PRチラシ):80万円
※単なるPRチラシではダメです。

下記は、計算の最後のところを記しています。

補助対象経費 補助対象経費のうち新型コロナウイルス関連投資額
(1)補助対象経費合計 ①1,800,000 ②1,000,000
(2)補助金交付申請額
(1)×補助率3/4
1,000,000
(3)新型コロナウイルス関連投資の割合(%)
(②/①)×100%≧1/6(16.7%)
55.6%

作成ポイント

まず、採点者ですが一人当たり200社程審査するそうです。

なので文書ぎっしりの申請書や専門用語が多様されている場合だと読まれない場合が起きます。

その前提を踏まえて2つのポイントを紹介します。

  1. 写真や画像・図・表などを活用して見やすく構築すること
  2. 第三者目線で書き、小学生の子供でも理解できる文章表現をすること
    ※この2つのポイントは絶対に抑えて下さい。

申請書作成サイト紹介

とはいえ、やはり自身で申請書を作成するのは困難だ、また申請書に割く時間がない!という方もいるかと思います。

そこで地域の作成業者を紹介します。

専門家に依頼しようと考えている人

申請書の作成代行のみならず、様々な案件を取り扱っております。

不採択者を評価

不採択者を評価し、不採択だった原因の仮説を立ててみました。

有料記事ではございますが一部無料公開もしておりますのご覧になってみてください。

記事はこちら!途中まで無料で公開しております。

まとめ

・事業計画書の書き方は各項目ごとにポイントがあるのでそれを注意して記載しよう!

・作成ポイントはいかに第三者に伝わるかが大事!

図や写真なども活用しよう!


以上、老人ホームの経営者がVR機材を導入して販路開拓をする申請書の記入例でした!
少しでも参考になったら嬉しいです。

最後にお知らせです。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

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