持続化補助金を申請するにあたって、事業計画書など記載するのに「何を書いたら良いか」、「どのように書いたら良いか」、と戸惑いを感じている方がこの記事にたどり着いたのではないでしょうか。
そこで、商工会議所の職員で実際に事業計画書などの書き方を指導している私が、「飲食店のバリアフリー」に特化した申請書の記載例(テンプレート)をご紹介します。
※飲食店でなくても可能ですので、あなたの事業所と照らし合わせた申請を記入してみて下さいね。
そもそも持続化補助金ってどんな制度か知りたい方は先にこちらの記事をご覧ください。
こんな疑問をお持ちの方は解決します!
- 持続化補助金申請書の事業計画の書き方ってどう書くの?

商工会議所の職員です。読者の推奨として
- 持続化補助金を利用して「バリアフリー化したい」と考えている人
- 事業計画書のテンプレート(記入例)が欲しい人
少し変えてもらえば申請書が完成しますのでご利用ください!
この記事を読んで得られること
- 持続化補助金の事業計画書の部分がほぼ完成
※ただし、全く同じ文書だと量産され不採択の確率が上がります。実際に量産文書がきたら報告してほしい、と日本商工会議所から通達が来てます。なので、あくまで参考にしてオリジナリティをだしてください。
記入例のまとめ記事をこちらに用意しました。
他の記事も参考までにご覧ください。


有料記事ではありますが、採択企業と不採択企業を評価した記事を書きました。
途中までは無料公開しておりますので是非こちらにも一度目を通してみてください。
【小規模事業者持続化補助金】不採択者を評価し「なぜ不採択?」の仮設を立ててみた(note)
事業計画書の記入例
ここでは【様式2-1:単独1事業者による申請の場合】の<補助事業計画書>についてのみテンプレートを公開します。
<経営計画>については、記載がございませんのでご了承ください。
架空の事業所をイメージして作成しております。ご自身の事業所と照らし合わせて参考にして下さい。
前提条件
ここでは、“飲食店の経営者”という設定でお伝えしていきます。
企業・周辺概要は以下の通り、
- 創業して30年 2代目店主40代 妻と二人で割烹料理屋を営業している(個人事業主)
- 入口玄関には階段と
- 男女ともに和式トイレ
- 顧客年齢層は30代~70代と幅広く、2世帯同時に来店いただくことも多い
- 市内と近郊の町村に愛されるなじみ深い顧客が多い(リピート率も高い)
1.補助事業で行う事業名
2.インパクトのあるタイトル名
※採択された場合はこちらのタイトルがネット上に公開されます。
例
- バリアフリー化して何世代にも渡って再訪していただく事業(28文字)
- 孫と来店しても安全な店舗造りで販路拡大(19文字)
2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容
2.バリアフリーのイメージ写真の挿入!
例
〇店舗の入り口の階段をスロープ化するのと、和式トイレを洋式トイレに改修(車いす対応も行う)する。
顧客の年齢層の割合
~30代・・・2割、40代・・・2割、50代・・・3割、60代~3割
※円グラフなどで表現しても良いです。
利用目的別売上割合
一般食事・・・3割、2世帯か3世帯同時来店・・・3割、法事等利用・・・4割
※円グラフなどで表現しても良いです。
当市の特徴である、“高齢化”から顧客の年齢層は高齢者に比重が向く。
その為足腰の悪いお客様もここ最近ではちらほら見受けられるようになった。
お客様を見送る際には階段でつまずきそうになる方もおり、またトイレについて和式トイレは一苦労感が否めないし、車イスのお客様には利用がしずらい。
そこで、これから営業をあと30年は続けていきたい思いから、入口玄関のバリアフリー化とトイレの洋式化(車いす対応)をこのタイミングで行おうと考えた。
このタイミングの理由は、現在お越しいただいている顧客はこれからもリピートしてくれる確率は十分髙い。しかし、入口が入りずらいや和式トイレといった少しのストレスから顧客離れが起きてもおかしくないと考える為。
また、早いうちに改修しておくことで顧客に安心感をいち早く与えたいとも思う為である。
ー現状の写真等を添付ー
3.業務効率化
2.特になければ空欄でOK!
4.補助事業の効果
2.未来のことを数値化!その際に叶わなくても良いので盛って記載!
例
バリアフリー化にすることで、顧客の離脱率の緩和策と顧客の再訪に対する安定化が図れることが期待できる。
Ⅰ.背景
バリアフリー(入口スロープと様式トイレ)は今は当たり前にどの店舗にも備え付けられている設備。となると、周辺店舗に顧客が分散し、且つ今の当店の状態だと利用数が減ることが予測される。
また、若い世代は和式トイレは慣れていないという理由から当店を選ばない確率も少なくない。少なくても現状、若い世代のリピート率と新規顧客は減少傾向にあることから和式トイレも顧客減少の理由なのではないかと考えられる。
Ⅱ.効果
入口をスロープ化することで
①当店に入りやすくなる(高齢者や車いす中心)
②つまずくことを防ぐ
和式トイレを洋式トイレに改修することで
①トイレが和式だから行かない、を撤廃
②老若男女へ対応可
③車いすの対応も可
バリアフリー化にすることで、リピート率の向上・認知の向上・顧客の安定(リピート・新規)に期待が持てる。
2020年10月 改修工事
2021年 前年同比売上10%アップ 新規顧客年間200名獲得 リピーター率90%以上
2022年 前年同比売上10%アップ 新規顧客年間200名獲得 リピーター率90%以上
この初期投資に200万程掛かるが、年間利益40万円増と計算し〇年前後では回収したい。
経費区分
こちらは申請書の3号となります。
バリアフリー化については
・入口のスロープ 外注費
・トイレの洋式化 外注費
に該当します。
※注意点
改装において50万円以上の外注工事を行う場合、「処分制限財産」に該当し、補助事業報告後でも一定期間撤廃が不可となります。詳しくは要項等をご覧ください。
作成ポイント
まず、採点者ですが一人当たり200社程審査するそうです。
なので文書ぎっしりの申請書や専門用語が多様されている場合だと読まれない場合が起きます。
その前提を踏まえて2つのポイントを紹介します。
- 写真や画像・図・表などを活用して見やすく構築すること
- 第三者目線で書き、小学生の子供でも理解できる文章表現をすること
※この2つのポイントは絶対に抑えて下さい。
申請書代行作成事業所紹介
とはいえ、申請書類をつくるのを難しく感じる方もいるかと思います。
そこで地域の専門家を探せるサイトをご紹介します。
専門家に依頼しようと考えている人
- 日本最大級!地域の専門家を探せるプラットフォーム「ミツモア」
“社会保険労務士”の方にお願いすれば可能ですよ!
申請書の代行のみならず、さまざまな分野で依頼をすることができます。
登録は無料ですので是非相談だけでもいかがでしょうか?
不採択者を評価
不採択者を評価し、不採択だった原因の仮説を立ててみました。
有料記事ではございますが一部無料公開もしておりますのご覧になってみてください。
まとめ
・事業計画書の書き方は各項目ごとにポイントがあるのでそれを注意して記載しよう!
・作成ポイントはいかに第三者に伝わるかが大事!
図や写真なども活用しよう!
以上、持続化補助金のバリアフリー化を考えている方へ向けた申請書の書き方の記事でした!少しでも参考になったら嬉しいです。
最後にお知らせです。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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