商工会議所職員のなむパパです。
今回はあえて職場を記載させていただきました。
何故なら、商工会議所が窓口となる融資のお話だからです。
コロナ対策で優遇措置もありますので是非最後までご覧ください。
小規模事業者やフリーランス以外の方は関係がないので閉じてしまって結構です。
でも、興味があったら見てください。

この記事を読んでわかることは
・低金利のマル経融資とは
・コロナの影響で売り上げが落ちた場合の優遇措置
です。それでは解説してきます。
マル経融資とは
正式名称、小規模事業者経営改善資金融資と言います。(通称:マル経)
小規模事業者(フリーランス)に対する融資ということです。
商工会議所や商工会(事業を行っている地域によって異なる)の経営指導員により6ヶ月以上の経営指導を受け、日本政策金融公庫の資金を調達して融資する制度です。
つまり、商工会議所・商工が窓口だけどお金の出どころは日本政策金融公庫ということです。
対象者:
商業・サービス業(宿泊業および娯楽業を除く) | 常時使用労働者が5人以下の企業 |
製造業・その他 | 常時使用労働者が20人以下の企業 |
金 利:1.21%(R2.3月時点)・借入時の固定金利
返済方法:元金均等返済方式
融資期間:運転資金・最高7年(据置1年以内)
設備資金・最高10年(据置2年以内)
融資限度額:2000万(運転・設備合計、どちらか一方でも可)
日本政策金融公庫とは
資本金を国が全額出資している政府系金融機関であり、民間の金融機関と違って倒産リスクはない。
金利は国の政策に基づいて決定してる。
メリット
・無担保無保証人
その為、低金利
・定量分析より定性分析を推奨
つまり、財務諸表による分析よりも経営者の人柄を重視して融資できるか考察
・人柄を優先しているため、融資されやすい
職員と密に常日頃相談していくことをおすすめします
・自己資本比率がマイナスでも融資を受けられる可能性が高い
定性分析をメインとする為
デメリット
・入金されるまでの期間が長い
約1ヶ月かかります
・商工会議所、商工会に入会した直後だと融資を取り扱ってくれない
6ヶ月以上の経営指導が必要の為
・添付書類が多い
金融機関とは違い書類の添付が多い
・初めての利用だと、取引情報や経歴、取得資格情報など聞かれる
無担保無保証人なので慎重に取り扱います
コロナ対策
新型コロナウイルスで影響を受けた場合の特例措置が国から発表されました。
対象者
最近1ヶ月の売上高が前年または前々年の同月と比較して5%以上減少している小規模事業者(フリーランス)
優遇措置
・マル経とは別枠で1000万円の範囲で向こう3年間金利が -0.9%引き下げられる。
つまり、 1.21(現金利)-0.9=0.31% の優遇金利で3年間融資が受けられる。(3年後は1.21%に戻る)
またこの0.31%も利子補給制度があり、実質3年間無利子となります。
※合計で3000万円(2000万+1000万)まで可能。別枠1000万のみでも可能。
・据置期間が(希望があれば)運転資金で3年以内、設備資金で4年以内に延長される。
資金繰りが厳しければ据置期間を活用するのも一つの策です。
お問合せ先
・管轄する商工会議所、商工会
・日本政策金融公庫
まとめ
・小規模事業者であり、且つ商工会議所・商工会の会員であればマル経融資がおすすめ。
無担保無保証人で低金利、扱いやすい融資です。資金は日本政策金融公庫から調達。
・コロナの影響で昨年同月の売上が5%以上減少した場合は優遇措置を受けられる。
ー0.9%の優遇措置があります。それから実質3年間の無利子措置があります。
以上、小規模事業者・フリーランスの方のお役に立てれば嬉しいです。コロナウイルスで影響受けたとしても頑張って乗り切りましょう!
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